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◇地元新聞掲載記事◇
2006.12.15 大島新聞 奄美春秋
2006.12.15 大島新聞掲載記事

『 百花蜜 』 と名付けられた1瓶150c入りのはちみつ。 値段は2300円。 先週末、奄美市笠利町であったバザールで限定販売され、用意した瓶三十数個が数時間で完売した。

◆ 生産したのは同市名瀬西仲勝で果樹園「M.M Farm」を営む谷口正樹さん(43)。 奄美大島在来の日本ミツバチの養蜂(ようほう)を2年前に始め、今年初めて10g弱の採蜜に成功した。

◆ 現在、市場に出回るはちみつのほとんどは西洋ミツバチのみつ。 人工巣1箱につき年に約160gのみつが採れるのに対し、日本ミツバチは2年に1回、自然に作られた巣1個につき2.5gほどしか採蜜できない。 一方で、西洋ミツバチが天敵とするダニやスズメバチへの耐性があり、人の手で営巣環境を整えれば無農薬での養蜂が可能という。

◆ 市販品の多くはレンゲやアカシアなど特定の花の花期に集められたみつだが、「百花蜜」 はミツバチたちの2年間の ”労働”の結晶。 「数百〜数千種の花のみつが入っている」。 その栄養価の豊かさを控えめに表現したのが商品名の由来。 年中花が絶えない奄美ならではの逸品だ。

◆ ミツバチが越冬のためにためた、濃縮度が最も高い冬のみつだけを採る。 最高品質へのこだわり。 瓶にカットした巣を入れるのは、「ミツバチの命を最後の一粒まで生かしてあげたい」 との思いによる。

◆ 「自分が心からほれ込んだものをつくれば、どんなに高価でも買ってくれる人がいる。 そのことを今回の販売で実感した」 と谷口さん。 高値だが島でしか買えないはちみつは、「わずか2300円の究極のぜいたく」 とも言える。

◆ 「百花蜜」 の再販売は1年後。 既に来年分の予約が入っているという。 人間とミツバチの共生が生んだ一瓶が、ものづくりの神髄を教えてくれる。




2006.9.26 大島新聞 奄美春秋
2006.9.26 大島新聞掲載記事

JA関連の社団法人・家の光協会が発行している雑誌『家の光』最新号(10月号)に奄美の農家が紹介されている。 「南の島のパッション」というタイトル。 みずみずしいパッションフルーツの果肉と、豊かな自然のなかで微笑む夫婦の表情がいい。

◆ 大阪から奄美市に移住し、パッションフルーツ栽培に取り組む谷口正樹さん、正子さん夫妻だ。 谷口さんのつくるパッションの品質の高さは評判を呼んでおり、インターネットの直販などで販路を全国に広げている。

◆ 記事によると、谷口さんのパッションの特徴は糖度にある。 通常のものは糖度が15度から17度くらい。 谷口さんのものは19度を超え、最高糖度はなんと19.8度。 メロンやマンゴーの最高級品でも15〜17度程度だそうだ。 いかに糖度が高いか実感できる。

◆ パッションフルーツは適度な酸味もあるだけに、さわやかな甘味が消費者に好まれるのだろう。 糖度を上げるため、工夫している点で土づくりに触れている。 「半熟成の堆肥に木っ端を混ぜて自然熟成させてつくる独自の堆肥」

◆ 「黒砂糖や糖蜜(みつ)、コメぬか、カニ殻、それに魚のあらを加え、じっくり発酵させながら半年かけてつくった発酵肥料」。 この堆肥と肥料により土を育てている。 作物の基本である土づくりにこだわり手間暇かけると、作物はそれに応える実りを必ずもたらす。

◆ 気象災害や病害虫被害などに起因する生産の不安定さ、産地間競争による価格の低迷・・・。 農業は厳しい。 だが品質を徹底的に追求すれば活路を見いだせるのではないか。 谷口さんの姿勢から改めて感じる。





2005.10.27 大島新聞
2005.10.27 大島新聞掲載記事

島バナナ出荷最盛期

奄美の行楽シーズンを代表する味覚「島バナナ」が出荷最盛期を迎えている。 まったりとした口当たりや、甘みと酸味のバランスの良さで「国産バナナ」として贈答品にも人気。 たわわに青々と実った”南国の味”は11月末までが食べごろ。

島バナナはスーパーなどでよく見る輸入バナナとは品種が異なる「小笠原バナナ」の亜種とされ、「ハワイから小笠原を経て1870年代に移入された」など諸説があるという。 食べごろに熟す前に収穫され店頭に並ぶことが多いため、輸入品よりも日持ちが良く仏前用でもおなじみ。 名瀬市の青果店{やっちゃば」では8月から、キロ2500円から1000円ほどの品を店頭に吊るしている。 最近は島外からの注文も多く、同店代表の岡山末則さんは「熟すまで待つ楽しみを話題に家族の会話が弾んだと、うれしい声もあった」と話す。

「島伝統の果物、もっと身近に」 課題は栽培技術の確立

亜熱帯果樹ながら強風が天敵。 農薬認証や栽培技術の確立が進んでおらず栽培規模が小さいため、認知度に比べ庶民には”高嶺の花”なのが実情だ。 名瀬市大川地区で果樹園を営む谷口正樹さんは「行政とも連携して、病害対策を含めた栽培技術の確立に取り組んでいる。 島伝統の果物、もっと身近に良い物を食べてもらいたい」と島バナナの普及、ブランド確立に奮闘している。

今年は台風被害が少なく、奄美大島太平洋側の果樹園では例年にない豊作という。 島バナナは積算温度がおいしさのカギ。 温暖な奄美ではもうしばらく、実がきめ細かく芳醇な味を楽しめる。





2002.7.7 大島新聞
2002.7.7 大島新聞掲載記事

無農薬でパッション栽培 苦瓜にも挑戦 大事なのは土づくり

奄美の温暖な気候を生かした農業の振興が進められているが、同時に台風や病害虫などの弊害もつきまとう。  これらの課題をどうクリアし、島外への販路拡大へ結びつけることができるのかが、今後の道を切り開くための重要課題だ。

そんな奄美の農業に期待を寄せ、熱意をもって取り組むI・Uターン者が増えているが、現在名瀬市小湊で施設農業を行う谷口正樹さんもその1人。 県内で急速に生産意欲が向上しているニガウリ、熱帯果樹の有望株として期待の高まっているパッションフルーツを栽培する。 無農薬でのパッション栽培をはじめとする、極力農薬・化学肥料を使わない栽培を行い、新たな農業の形に取り組む谷口さんに、その思いを聞いた。

大阪からのIターンだそうですが、なぜ奄美で農業を?

サーフィンが好きで、15−6年前から通っていた。 奄美に住みたいなーとずっと思っていたけど、その時の仕事がすごく忙しくて。 でもこのままじゃだめだ、と。 島に骨をうずめる気で来ているし、じいちゃんになっても仕事をもっていたかった。 あとやっぱり自然と向き合える仕事がしたかったから、農業だと。

ハウスでニガウリを栽培していますが。

本土と比べて早い時期に出荷できるというのが奄美のメリット。 島内需要はすでにパンクしているし、しかし輸送コストがかかりすぎて本土との競争は難しいと思う。 あと栽培で一番怖いのは連作障害。 ニガウリは特に障害が出やすい。 ハウス4棟だけなので、今は輪作もできないが、うちはまだでていない。

それはどうして?

何より土づくり。 そこにお金をかける。 地力を高め、作物自体の生命力を高めることを大切にしている。

パッションは無農薬で栽培しているそうですね。

ニガウリは無農薬では無理だが、パッションは可能。 初めは本当にできるか半信半疑で、片手に薬を持つように構えていたけど、我慢できる範ちゅうの被害だったら耐えよう、と思い立った。 そうしたら無事成長し、自信がつきました。

具体的にどんな方法で栽培しているんですか。

ネットやシルバーマルチ、粘着シートや誘殺灯などできるかぎりの防除はする。 土は微生物善玉菌の力を最大限に引き出す。 1つの虫や菌を殺すための農業で、土中にいるほかの有効な微生物も殺すことになる。 無農薬は結局土を育てていくことにつながると思う。 また無農薬というと、安全だけど形がよくないというイメージをもたれるが、安全で味が良く、さらに外観もよくないとこれからは売れない。 そう考えると、無農薬であってもここまできれいな外観で作れるパッションはとても魅力的。 味もいいと自信をもっている。

奄美パッションの産地化については。

奄美はパッションの最適地。 認知されれば必ず都市での需要は伸びる。 今は値が下がっているが、将来性があるし、ここで落ちるのではなく前に進んでいきたい。 群島全体で盛り上げ、奄美をパッションの産地にしていけたらと思う。